原巨人 「勝利至上主義」でふるい落とされる「選手の名前」
(C)Getty Images
鬼となるか。2年連続V逸、今季は4位と5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人・原監督が燃えている。
4日に行われたオーナー報告の際にはシーズンを振り返って「どこかで老け込みつつある私自身を逆にその悔しさというものが奮い立たせてくれました」とキッパリ。その上で「このままで終わってたまるかと。新しい情熱、血液の中に燃えたぎるものが生まれてきた」と続投も正式に決まり、V奪回に意欲を示している。
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すでに3年ぶりに宮崎での秋季キャンプ開催も決定。選手にとっては「地獄の秋」となりそうだ。今季はリーグワーストのチーム防御率、チーム打率、倍増した失策数と課題は山積みとあって、指揮官もフル回転で課題改善に臨む構えだ。
さらに「勝てるチーム」にするための選手選別の目も厳しさを増しそうだ。
「今季は復帰を見込んでいたFA砲の梶谷が誤算でした。梶谷は移籍1年目からシーズンの半分をケガで出場できていない。秋季キャンプで状態をしっかり確認することになるのではないでしょうか」(球界関係者)
2021年から4年契約を結ぶ梶谷はシーズン1年目は開幕当初こそ好調だったが、7月にはプレー中のケガで欠場。さらに勝負どころの9月に腰を痛め、10月に椎間板ヘルニアの手術を行った。迎えた22年、今度は調整中に左ひざを痛め、5月に再び手術。今季は1度も一軍に合流できずに終わった。これには原監督の落胆も大きかったという。DeNA時代から故障がちなところがウイークポイントとされたが、35歳を迎える来季に向け、どのように巻き返しを図るかも注目されている。