「もっとガツガツしないと!」巨人・正捕手問題、阿部Cが小林、大城らに「ダメ出し」した理由とは
昨季3位からV奪回を目指す巨人で大きな課題は正捕手問題にもある。昨季は大城が95試合に先発、同じく小林が27試合に先発と2捕手が主に併用で起用された。ただいずれも、リード、打撃面などに課題が指摘され、今季からは「第三の捕手」としてプロ5年目の岸田も加えて、3つ巴の争いが繰り広げられそうだ。
一方でこの正捕手問題に関して、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチも強い危機感を抱いているという。元横浜、中日OBの谷繫元信氏のユーチューブチャンネル「谷繁ベースボールチャンネル」では2人の対談の様子が公開されている。今月初旬にアップされた動画の中で、谷繁氏に2人に足りない点を聞かれると、「まあ、ガツガツ感はないですかね。もう少しガツガツ色々なことに『野球に対して勝つために』とか、出してほしいなと思います」とコメント。貪欲に野球に取り組む姿勢をもっともっと見せてほしいと語った。
根底には「ネクスト慎之助」が育ってない現状がある。大城、小林の2人とも先発出場は昨季も100試合に満たない。投手との相性なども加味され併用されているのが現状だが、本来であれば、捕手に関しては「120~130試合出られるようなレギュラーがいれば、うちは優勝できるんじゃないか」(阿部コーチ)という思いがある。
実際に阿部コーチが正捕手として活躍した当時はリーグ3連覇を2度(2007~09、12~14)果たすなど、チームは黄金期を迎えた。
正捕手というのはチームにとって正に扇の要。捕手の働き次第でチームの浮沈にも大きく関わってくるとあって、正捕手候補の2人の野球に取り組む姿勢がやや淡泊に見えて、歯がゆさを感じているというのだ。