阿部巨人 スモールベースボールからの脱却か 23安打18得点の猛攻の裏にあった「指揮官の言葉」

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 2年連続Bクラスからの浮上を目指し、一発頼みのチームからの変貌を目指し、開幕前から自己犠牲の精神を掲げ、犠打や進塁打などで手堅く進める方式を取ってきた。
 
 しかし前月28日のソフトバンク戦では今季8度目となる完封負けを喫するなど、打線に重苦しさが漂っていたのも事実。

 そこで5月29日のソフトバンク戦(東京ドーム)前のミーティングで指揮官はナインに対し、「ブリブリ振っていこう」「超積極的にいこう」と促したという。4日付けの『スポーツ報知』のインタビューの中では、ミーティングでの声がけを明かすとともに選手への指示の理由に「打席内で割り切りができていないように見えたから」と話している。  

 スモールベースボールを意識するあまり、やや萎縮してしまっていた選手たちを解き放つことに成功。すると29日の試合では延長12回に吉川のサヨナラ打が飛び出し勝利、週末の西武戦でも打線がつながり、勝ち越しに結び付けた。

 5月は半分以上の16試合で2得点以下と得点力不足に悩んでいたチームが、「指揮官の言葉」を契機に翌日のゲームから6点、4点、3点、7点、そしてこのゲームの18得点と脅威の打線に生まれかわったのだ。

 ニュー打線においては新助っ人のヘルナンデス、育成から這い上がってきたベテラン立岡の貢献も光る。 

 これで交流戦順位はソフトバンク、楽天に並んで首位タイに浮上、今後の戦いぶりも注目を集めそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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