FA戦線でフラれてBANZAI…試験に出る巨人軍「ドラフト下位の好選手」リスト
増田大輝内野手(15年育成1位)
前述の中川の「さらに後」に指名されたのが、育成出身の増田大です。彼のストロングポイントは俊足。ある巨人ファンはこう語気を強めます。
「巨人ファンはここ数年、『尚広ロス』に陥ってきました。原巨人の代走として勝負所で登場し、規格外のスピードで球場を熱狂させてきた足のレジェンド・鈴木尚広です。増田大に関しては『ようやく後継者が現れてくれたか』と、思い切りのいい走塁にみんな惚れ惚れしています」
原さんも同じ心境なんだ-。G党がうれしくなったのは開幕後、その神走塁について指揮官がこう評した瞬間でした。
「非常に思い切りのいい走塁。タカヒコぐらいになっているかもしれないね」
まだまだ荒削りかもしれませんが、さらに技術を磨き、経験を重ねていけば「コ」が「ロ」に成長する日も遠くありません。
ちなみに増田大は近大を中退後、いったんは鳶職に就きながら、四国アイランドリーグの徳島で頭角を現したという「リアル苦労人」。エリート揃いのジャイアンツで、泥臭い存在感はファンの共感を呼びそうです。
その他、7月31日の広島戦でプロ初勝利を挙げたサウスポーの大江竜聖(16年ドラフト6位)や、1軍初ヒットを記録したばかりのスピードスター・松原聖弥(16年育成ドラフト5位)など、下位指名からの「下克上組」はゴロゴロいます。
3軍監督には8月から二岡智宏氏が就任し、さらにファームへの注目が増す一方。ひたむきに上を目指す男たちが東京ドームの晴れ舞台で活躍する瞬間を、今後もぜひ目に焼き付けていきましょう。
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