300盗塁を記録した日本ハム・西川、原動力となったあの先輩とは
日本ハム・西川遥輝外野手(29)が27日に行われた西武戦(メットライフドーム)で史上30人目となる通算300盗塁を決めた。
2点リードの8回一死一、三塁で今季13個目の盗塁に成功。通算300盗塁を達成した瞬間だった。ベース上で花束を受け取った西川は「長いこと(達成時に授与される記念の)パネルを遠征に持ち歩いてもらって、チームに申し訳なかった」と冗談交じりに語りながらも、「(盗塁は)減らない数字なんでね。積み重ねていければ」とさらなる活躍を誓った。
20代での記録達成には栗山監督も「本当に20代での記録はすごいけど、ハルキならもっと加速できるので、ここからまた走ってほしいね」とその活躍をたたえた。
若くして金字塔を達成した西川だが、自慢の足には他球団捕手とのし烈な駆け引きも影響していた。中でも好敵手と認めるのは、ソフトバンク・甲斐。今や「甲斐キャノン」としてその強肩は知られ、東京五輪では打撃でも存在感を発揮し、攻守にわたって、金メダル獲得に貢献した。同学年でもある甲斐に関しては「(甲斐)拓也からの盗塁は嬉しいし、いい盗塁だったなと思うところはあります」とキッパリ。
何より身近な先輩が自身の力を引き上げてくれたと感じている。日本ハムからオリックス、その後阪神に移籍した糸井について西川は「僕のライバルは糸井さんだった」と明言。投手から野手に転向しながら、その超人的な体力、センスで野手としての道を切り開いてきた先輩を尊敬。切磋琢磨することで、自身もスピードスターとしての道を切り開いていったと認める。背番号も糸井がつけていた「7」を望んで継承。その糸井も節目の300盗塁まで昨年からあと一つと迫りながら、なかなか到達できないでいる。
自身のツイッターを更新し「はるきー!!おめでとう 祝 一個わけてほしい・・・」と独自のユーモアセンスたっぷりに愛する後輩に祝福コメントを送った。