ノンテンダー戦力外の「復讐」!西川の肩をみくびりすぎた新庄日本ハムに手痛いしっぺ返し

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 日本ハムは、戦力外同然に放出した楽天西川遥輝外野手(29)から、痛烈なKOパンチを食らった気分だろう。

 今季初対戦となった8日日本ハム戦(札幌ドーム)の3回。日本ハムが1点を追う1死二、三塁の場面で、野村が左中間へ飛球を打ち上げた。犠牲フライには十分の距離で同点と思われたが、捕球した左翼の西川が三塁に送球。タッチアップで本塁を狙った三塁走者・宇佐見の生還より先に、三塁を狙った二塁走者の上野を刺し、併殺プレーとなった。





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 結果だけ見れば、二塁走者のミス。まず同点にすることを考えれば、無理して三塁を狙う必要はない。スタートを切っても、アウトになりそうだとわかったら途中で足を止め、あえて挟まれて三塁走者の生還をアシストする選択肢もあった。三塁コーチの責任もある。

 新庄監督は就任当初から「失敗を恐れず、積極的に次の塁を狙え」と意識改革を促してきた。プロ初安打を放って出塁していた高卒3年目の上野は、相手のスキを突こうと二塁から三塁を狙っていった。ただ積極性と暴走は紙一重で、走塁の基本を知らなければボーンヘッドになる。

 日本ハムのもっとも大きな誤算は、ピンポイントだった西川の好返球だろう。昨年まで同僚だった西川の肩がそれほど強くないのは、チームだけでなく、一部の日本ハムファンにとっても共通認識。浅い打球で進塁を許してきたそれまでの西川の守備を知っている側からすれば、「西川の肩なら余裕でタッチアップできる」と思ったのが落とし穴だった。

 「(三塁走者がそれほど足の速くない)宇佐見だったので、本塁に投げようと思ったけど、思ったより捕球した位置が後ろだった。(二塁走者)上野がタッチアップに入っていたので三塁に投げました」と西川は解説した。ビッグプレーで流れは変わり、直後の4回に2点適時打を放ち、盗塁にも成功。翌日も1番打者で3安打と躍動し、古巣に連勝して早々とカード勝ち越しを決めた。

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