「昔の名前ではダメ」巨人・原監督が坂本の「衰え」を指摘 突きつけた「最後通告」とは
さらに原監督は、坂本がポジションを守り抜くための条件を付け加えるのも忘れなかった。
「勝負の世界って、歌にもありますけど、昔の名前ではね、ダメなのよ。野球、アスリートというのは、やや下降線をたどっているような選手たちはやらないといかんよね」とこれまで以上の奮起を求めた。
坂本といえば球界屈指のショートストップ、守備力で知られ、昨夏の侍ジャパンでも主力メンバーとして金メダルに貢献するなど、「巨人の坂本」として確固たる地位を築いた。
一方で今季の「衰え」は顕著だった。4月のプレー中の負傷に加え、その後も腰痛を発症し離脱などチームの足を引っ張ったことで、指揮官も本人にもう1度輝きを取り戻してもらいたいと願っている。
原監督と坂本といえば、2007年のナゴヤドームでの出来事が知られている。し烈な優勝争いを繰り広げたシーズンで迎えた9月6日の中日戦。1-1の同点で迎えた延長12回二死満塁。この場面で原監督が代打として起用したのが、ドラ1ルーキーの坂本だった。坂本は左腕、高橋聡文からセンターへしぶとくポテンヒットを放ち、勝利に貢献。これが坂本のプロ初安打となり、その後のサクセスストーリーにつながっていく。
まさにプロ人生の道筋をつけたのは原監督といっても過言ではない。その師匠から突きつけられた「最後通告」をどう受け止めるか。当然、本人もこのまましぼんでいく気持ちもないだろう。V奪回のキーマン、背番号6の巻返しに期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】原巨人、投手陣が壊れた「理由」 かつての腹心コーチが指揮官の起用法に言及
【関連記事】井納に続き山口俊までも戦力外 巨人FA戦士のつらい末路
【関連記事】「これでわからなかったら監督としての資質がない」 新庄ハム 勝負の2年目で不安視されている「ポイント」とは