秋山コーチから「お前、来るな!」とマジ切れさせたデーブ氏の王監督への禁断の質問とは?橋上秀樹氏・デーブ大久保氏対談
日本野球界のレジェンドといえば、多くの人が王貞治氏の名が思い浮かぶだろう。現役時代のプレーはもちろん、監督としても2006年のWBCでも世界一に輝くなど、優れた手腕を発揮、現在もソフトバンク会長として幅広い視点で日本球界を応援し続けている。
そんな王貞治氏との過去について、現役時代、ヤクルトなどで活躍し、引退後は楽天、巨人、西武、ヤクルトさらには侍ジャパンでコーチを務めた現・BCリーグ新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ監督の橋上秀樹氏と楽天で監督として共に戦ったデーブ大久保氏が現在橋上氏がおこなっているYouTubeチャンネル「橋上秀樹アナライズTV」で語り合った。
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楽天時代の2015年に大久保氏が監督、ヘッドコーチに橋上氏がつく形で共にペナントレースを戦い抜いた経験を持つ両者。
現役時代や指導者時代の過去を振り返りながら、両氏の話題は打撃練習の方法に移っていった。
大久保氏によると全盛期の阪急の打撃練習は、投手が10メートル手前から投球し、それを主力の松永氏、福良氏などが全力で打ち返すといった方法をとっていたという。そのような練習方法を同一リーグでもある西武の現役時代から見てきたことと、同氏が西武にコーチとして復帰してから、ある日の試合前に当時のソフトバンク・王監督と交わした会話からチームの打撃練習に関してヒントを得たという。
「ソフトバンクとの試合の日に、アップ中に王監督に聞きに行ったんですよ。『監督、監督なら先発の大場をどうやって打ちます?』って単刀直入に聞いたんですよ」
と、当時好調だった右腕・大場対策を何とこれから対戦する相手監督である王監督に聞きに行くという驚きの行動を取っていたことを明かした。そんな禁断の質問ともいえる同氏の質問に対し、王監督は、
「大場か、試合前にピッチャーを前に行かして、それを右バッターならレフトポール際へホームラン。左ならライトポール際にホームランを打つ。そういう練習をやるんだ!やってごらんなさい」
と、快くアドバイスをしてもらったという。そのアドバイス通り、従来より打撃投手を前に配置し、両方向に打たせる練習をナインに取り組ませた結果、その日の試合ではライオンズ打線は絶好調、大場攻略に成功したという。対戦相手の調子をも上げてしまう懐の深さを見せた王監督のアドバイスには橋上氏も、
「え、でも王さんがそのチームの監督でしょう?」
と驚きの表情を見せていた。