ノムラID野球の名参謀がヤクルト復帰 「首脳陣に大切なことは首から上」

タグ: , , 2018/10/31

コーチと選手と自分の距離感が見えづらくなってきていた

——二軍ではチーフコーチというポジションですが
「今までのコーチ人生で、最初だけ外野守備走塁コーチでしたけど、それ以外はヘッドコーチや作戦コーチというようなポジションでした。ある意味、曖昧な役職なんですよ。バッティングコーチなら打撃、守備コーチなら守備とか、はっきりしたものがないじゃないですか。」

「元広島の達川さんがソフトバンクのヘッドコーチに入る時に『橋上、ヘッドコーチとして最も気を付けている事は?』って聞かれた事があるのですが、『監督もやられたような大先輩に対して偉そうに言えないですが、あえて言うのであれば私は広く浅くを心がけています』と答えたことがありました。それぞれ担当コーチがいるので、ヘッドコーチやチーフコーチという人があまり深く入って教えすぎてしまうと、担当コーチの立つ瀬がないというか、その辺が難しいところで…」

——距離感が大事ということ?
「職域というか、どの範囲までやっていいのかという事が、自分の中で分かりづらくなってきたんですよね。最初はあまり考えなかったのに、いつの間にか、自分ではあまり意識がなかったですけど、入り込みすぎていたんだと思います。前は阿吽の呼吸じゃないけど、コーチと選手と自分の距離感が保てていたのが、見えづらくなってきていました。自分自身が傲慢なところもあっただろうし、一軍のヘッドコーチ、作戦コーチというものに慣れすぎてきた部分があったので、もう一度色んなものを見つめ直すために二軍というものは良いのかなと思っています。二軍でもチーフコーチという肩書きはついてしまいますけど、一軍はどうしても試合に勝ちたいという思いが強くて、立ち入りすぎてしまうところがある。けれど二軍だと、勝敗が全てではないので一歩引いたところから見られるかなと思っています。最近見えづらくなっていた距離感をもう一度確認したいという思いがあったので、二軍というのは今の自分にとってはありがたいです。」

——来年に向けて抱負を
「野村克也監督に言わせると、『一軍のコーチで大事なのは首から上』。頭で考えて、目で見て、口で伝える。今までは首から上を駆使してきたけど、来年からは首から下の部分も、若い選手と向き合ってやるには必要だと思うので、心身共に鍛え直してやっていこうかなと思っています。体も引き締めて、若い選手と一緒に真っ黒になって汗を流していきます。」

「ヤクルトも昨シーズンは2位になったので、目指すところは1位しかないです。若い選手の底上げをして、一人でも二人でも、一軍の戦力になるような選手を送りたいと思います。」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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