客寄せパンダ批判上等? 8・1プロアマ戦で根尾先発を予告した栗山監督の本当の狙い
また、今回のメンバー選考についても疑問の声があがっている。
「知名度のある選手や、甲子園で活躍した選手ばかり。1軍で結果を出している選手もいれば、そうでない選手も。選考基準がわからない」
「甲子園をにぎわせた清宮、安田、中村とかつての高校BIG3が選ばれたが、同期のヤクルト村上は選ばれていない」
「伸び悩んでいる1軍半クラスの選手と、将来を期待する若手が混在している印象」
否定的な意見も、栗山監督にとっては織り込み済みだろう。コロナ禍で幻となった3月台湾戦の代表メンバーにも、実績では見劣りする根尾とロッテ藤原の大阪桐蔭コンビを選出していた。選考理由について、こう話していた。
「無理をいって入れさせてもらった部分はある。あなた方が球界の未来を背負うんだよというメッセージを送りたかった。根尾君にしても藤原君にしても、プロ野球で預かったわけだから、きっかけを作りたい。みんなが、村上君みたいに一気にいける(活躍できる)わけじゃないから」
伸び悩む才能を開花させるためには、日本代表というブランドも利用する。モチベーションを上げ、気持ちをかきたて、1人でも飛躍のきっかけをつかんでほしい。栗山ジャパンのメンバー選考や「先発根尾」の決断には、そんな思いがこめられている。
「こいつはやっぱりすげえなと思わせてくれれば、その中から選ばれるだけ。自分でつかめる人はつかんでほしい」。記念試合をきっかけに、来年3月予定のWBC代表まで駆け上がる選手の出現を、栗山監督は心待ちにしている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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