【ヤクルト】長岡秀樹が“変身”を遂げた要因 コーチと明確にした「答え」の先に初タイトル奪取も
シーズンも佳境を迎えた9月。首位打者と最多安打争いが視野に入る。8月に関しては月間「38本」の安打を放ち、すでにキャリアハイの139安打をマーク。高卒5年目で初のタイトル獲得への期待も大きい。
2015年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得した川端慎吾は、試合前に長岡と同じ練習を繰り返している。長岡とは「試合の中でどういう球を待ってどういう入り方をするとか、そういう話はよくします」と、2人で実戦での心構えについて話し合うこともある。
「僕も3割いくかいかないかぐらいで最後までいって、シーズン最後1本打てば3割到達するというところまでいった。(長岡も)同じような感じで、何とか3割で終わりたいという感じでやっている。すごく気持ちはわかる。結構大変だと思います」
長岡は一時打率3割に乗せたが、いまは2割9分台。百戦錬磨の巧打者は、自身の経験を重ね合わせながら、奮闘する後輩の姿を見ていた。
ケガ人を多く抱えるチーム事情などもあり、長岡の打順は固定されていないが、夏場以降は1番や2番、3番を務めている。守備面でも遊撃手という重要なポジションを担っており、投手への声掛けも積極的に行う姿がある。
名実ともにチームの顔として、攻守で欠かせない選手となった。導き出した明確な「答え」とともに、背番号「7」は今後も大きな成長曲線を描いていく。
[文:別府勉]
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