高野連、7回制アンケート実施の狙い 反対多数の荒波を乗り越えられるか
前述のライターは続けます。
「一昔前の高野連なら、『決定事項』ということで7回制の強行導入もあり得たでしょう。しかし、今回はアンケートの門戸をファンに開放するなど、丁寧な議論を尽くそうとしている姿が印象的です。何よりも加盟校の指導者、選手たちが9回制を望んでいる。彼らの本音は『普段はもっとしんどい練習をこなしているのだから、2時間ちょっとの試合はむしろラク』というもの。高野連内にも何とか9回制を存続できないものかという声もあると聞きます。正直なところ、7回制は苦渋の決断。できることなら誰もが9回制でやりたいわけですから」
アンケートは6月中にも実施の方向性。指導者や選手、ファンからはどんな意見が集まるのか。
世論の動向も見つめながら、持続可能な夏の甲子園大会を目指して、議論は続いていくことでしょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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