中日が開幕直前に大ピンチ ボスラーに続き、負傷離脱の福永に代わる「3番打者」「二塁手」は誰に?
■二塁手は日替わり?
福永は昨季まで三塁を守っていたのもあり、打撃でプラスをもたらすタイプの二塁手とみられる。守備能力は及第点といったところだ。彼の代わりを完璧にこなす二塁手はいないので、まずは守備重視の起用となるのではないか。
そうなると、筆頭は山本泰寛か。実際に福永の離脱に伴い一軍合流したのは山本で、19日のソフトバンク戦では「2番・二塁」として先発出場。いきなり安打を放っている。内野をどこでも守るユーティリティーかつ守備職人。しぶとい打撃でも貢献が見込める。
同じユーティリティーの板山祐太郎もフィーチャーされそうだ。昨季はチーム2位の46試合で二塁を守り、わずか1失策。勝負強い打撃も魅力で、活躍次第ではレギュラー奪取もなくはない。
若手では辻本倫太郎、土田龍空、樋口正修が挙がる。攻守のスピード感が持ち味の辻本、一軍経験が豊富な土田、走り屋タイプの樋口と個性が異なる中、オープン戦での使われ方を見ると、辻本が頭ひとつ抜けているだろうか。
昨季100試合以上二塁を守った田中幹也が先日、左手の有鈎骨鈎摘出術を受けており、福永と同様に戦列復帰までしばらくかかりそう。しばらくは日替わりで起用していきながら、調子の良い者が出場機会を増やしていくと見る。
チームに起こった「一大事」は、ある意味チャンスでもある。この機会を逃さんと目の色を変えて臨む選手が1人でも多く現れてもらいたい。
[文:尾張はじめ]
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