巨人・長野復帰の裏に「指導者手形」 避けたかった「内海パターン」とは
今回の長野移籍の裏には「指導者手形」の意味合いも含まれるというのだ。また球団にとっても「内海の悲劇」は避けたいところだろう。
今季限りで現役を引退した西武・内海哲也投手(40)も今回の長野と同じく、巨人ファンにとっては思い入れの強い選手だ。長野と同じく18年オフに炭谷の人的補償として西武に移籍した際は衝撃が走った。
巨人では開幕投手、最多勝のタイトルを獲得するなど投手陣の柱としてチームを支えた。熱心に練習に取り組む姿も知られており、移籍先の西武・渡辺GMからも「野球に取り組む姿勢が素晴らしかった」と絶賛された。
去就が注目された引退後は、西武二軍コーチに就任、後進の育成に励んでいるが古巣の巨人も指導者として「復帰」を目指していたといわれる。
「西武も巨人がオファーを出すことを見越して、現役最後は兼任コーチとして扱うなど、水面下では争奪戦となっていたようだ」(放送関係者)
結果として内海は西武で指導者としてのキャリアをスタートさせた。2日に就任会見に臨んだ内海投手コーチは「自分がやってきたことを押し付けない。話し合いの中で1番いい選択ができるようにしたい」と寄り添う指導をモットーとした。
長野も仮にこのまま広島でキャリアが終了するようなら、そのまま指導者になる可能性も十分にあった。プロテクト漏れという形で移籍という形になったが、ジャイアンツ愛の深さは知られているとあって、今回の「復帰」により巨人で指導者としての道を歩むことが濃厚となっている。
まずは5年ぶりの復帰でチームにどんな「化学反応」もたらすのか。V奪回を目指すチームの大事なピースとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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