巨人と西武、両リーグ優勝チームの対照的なFAの歴史、それぞれの獲得数と流出数
西武は12球団最多の18人がFAで流出
対する西武はFAで退団した選手が最も多く、12球団トップの18人がこれまでに流出した。FAで主軸の浅村、正捕手炭谷が抜け、さらにポスティングシステムでエース菊池雄星が大リーグ・マリナーズに移籍したが、一貫した生え抜き重視のスタイルはブレない。主力3人不在でも強力打線で打ち勝つ野球は健在で、今季両リーグ最多755得点をマークし、ソフトバンクとの最大8.5ゲーム差を最終盤に逆転した。
昨季リーグ最多127打点を挙げた浅村の穴は、森友哉、中村剛也、外崎修汰、木村文紀が4人合わせて昨年より123打点を上積みしてカバー。優勝した24日現在、パ・リーグの攻撃部門1位を西武勢が独占している。打率.329の森、123打点の中村、43本塁打の山川穂高、179安打の秋山翔吾、41盗塁の金子侑司。同一チーム5冠独占は過去8度あるが、すべて重複選手が含まれているため、今回のように「5人で5冠」ならば史上初の快挙となる。
せっかく育てた選手をFAで持っていかれるのは大きな戦力ダウン。目立った補強もなく、シーズン前の下馬評は決して高くなかった西武だが、将来を見越したチーム編成と育成力で逆境を跳ね返してみせた。これも野球の醍醐味といえるだろう。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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