ホンダがF1活動を2021年まで継続、継続か撤退かの判断について慎重に協議を続けた一因とは?
継続か撤退かの判断について慎重に協議を続けた一因とは?
ホンダF1の山本雅史マネジングディレクター(ホンダ提供)
活動継続か撤退かの判断について慎重に協議を続けた一因として、リーマン・ショックの影響で2008年を最後に第3期プロジェクトをたたんでしまった教訓があるとみる。将来の優勝の見込みが大いにあるなか、ホンダ上層部は景気後退を理由に撤退を決断。当時チーム代表だったロス・ブラウン氏に言い値でチーム資産のすべてを売却したが、継承した新チーム「ブラウンGP」がいきなりチャンピオンを取ってしまった。つまりホンダの遺産でてっぺんを取ったことになる。
F1に復帰した2015年から技術者は血のにじむ思いでパワーユニットを開発してきた。これまでの苦労を水の泡にしたくない。F1は創業者本田宗一郎の肝いりでスタートさせた歴史があり、ホンダにとってはDNAの一部でもある。志半ばでしっぽを巻いて逃げるわけにはいかないというホンダのチャレンジスピリットがこのような決断を呼んだのだと思う。
フェルスタッペンは将来は必ずチャンピオンになるといわれる逸材。もしメルセデスに在籍していたとしたら、現王者のルイス・ハミルトン(34)=英国=すらやり込めてしまうとさえ言われる。陣営の合言葉は「レッドブル・ホンダのフェルスタッペン」としてチャンピオンにいざなう。この勢いなら、来季にはそれが実現するかもしれない。
[文・写真/東京中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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