ボクシング元3階級王者・長谷川穂積が「試合をやりたくなかった」意外な理由とは?
正直試合をやりたくなかった
話は現役時代、当時WBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)と対戦し、3階級制覇した際の話題へ。
激しい攻防の末、見事勝利した長谷川。「どのあたりで勝てると思ったのか?」と聞かれた長谷川は、こう語った。
「最後まで勝てるとは思っていなかったですよ。9Rが始まる際にゴングが鳴ってレフリーに呼び出されたんですが、その時はまた減点取られるのかなと思ったんです。そしたら、『はい、勝ちー』と手を挙げられて。最初状況がよく飲み込めなくて、『え、勝ち?勝ったの?やったー!』という感じでした。多分周りみんな同じ感じだったと思いますよ。」
さらに番組内では長谷川のために友人が作詞してくれたという、自身が入場曲にも使用していた曲を紹介。
試合前のボルテージが最高潮の際に会場に鳴り響く入場曲だが、長谷川はどのような心持ちで毎試合聞いていたのだろうか。
「曲がかかりながらリングに向かって歩く中で闘志が燃えていくんですよね。リングに上がると曲が切れるじゃないですか。切れんといてって思いますね。このまま曲が流れている間に退場したいですもん。正直、試合をやりたくないんですよ。怖いんです。だから、試合キャンセルにならんかなって毎回ホンマに思っています。」
と、元世界王者からは想像し難い、意外な心境であったことを暴露。
だが、「試合をやりたくない」にはこんな理由があるという。
「15回くらい世界戦やっているけど、毎回そう思っています。
なぜなら、全然憎くないんでね、相手が。尚且つ強いじゃないですか。相手は同じ目標に向かっているライバルであって、敵ではないので。敵になるとスポーツではなくなるし、ライバルだからスポーツになると思うので、そこは大切だと思いますね。ただ、嫁は敵です!いつも戦っています。」
と、世界王者らしい、名言も飛び出した。
僕の良いところが見つかると、別れられちゃう
番組内では、そんな、長谷川が唯一「敵」と話す自身の奥様についても語られた。
現役時代と引退後で奥様の雰囲気は変わったかと聞かれた長谷川。
すると、意外なエピソードが飛び出した。
「正直変わらないんですが、一緒にお酒を飲む時間は増えましたね。
今まで嫁と、色々喧嘩や言い合いをしてきたんですが、この間、嫁になんで一緒にいてくれるか聞いたんです。そしたら
『今まで20年以上一緒にいて、(穂積の)良いところ、好きなところを一回も見たことがない。そこを1個でも見つけられるまでは別れられへん』
って言われました(笑)ボクシングをやっている姿や、3階級制覇しましたが、そういう良いところではないみたいです(笑)」
これに対し、番組パーソナリティーの田中から
「穂積さんのことを『ええやんカー!』という瞬間を待っているんじゃないですか?」
と聞かれると、
「でもそれが見つかったら別れられちゃうんで・・・難しいですね。
今後僕が離婚っていう発表があったら、僕の良いところ見つかったと思ってください(笑)」
と、笑いを誘い、番組を盛り上げた。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
[文/構成:ココカラネクスト編集部]