「イチロー節」全開の引退会見 雄星が「号泣中の号泣」etc.名言集
-メジャーの後輩に託したいものは
「雄星のデビューの日に僕は引退を迎えたのは、なんかいいなぁと思っていて、もうちゃんとやれよという思いですね。短い時間でしたけど、すごくいい子で。いろんな選手見てきたんですけど、左投手の先発って変わってるんですよ。天才肌というんですかね。(大谷)翔平はケガを治して、スケールは大きいですよ。物理的にもアメリカの選手に劣らない。あのサイズで機敏な動きができるのはいないですからね。世界一の選手にならないといけないんですよ」
-大谷と対戦したかったか
「世界一の選手にならないといけない選手ですよ。僕はピッチャーで翔平がバッターで対戦したかったです」
-どのように大谷に成長してほしいか
「そこは占い師に聞いてもらわないと。投げることも打つこともやるのであれば、ワンシーズンごとに、サイヤング賞とホームラン王とったら。そんなこと考えられないですよ。でも翔平は想像させるじゃないですか。だから人とは違うじゃないですか、翔平は。ピッチャーとして20勝するシーズンがあって、翌年にはMVPを取ると想像したら化け物ですよね」
-野球の魅力とは
「団体競技なんですけど、個人競技なんですよ。それが面白い。個人としても結果を残さないと生きていくことはできない。本来はチームとして勝っていけば、チームのクオリティーは高い。でも決してそうではない。あとは同じ瞬間がないということ。必ずどの瞬間も違う。これは飽きが来ないですよね」
-野球を楽しむには
「アメリカに来てから、19年の野球は全く違う野球になりました。頭を使わなくてもできる野球になりつつあるような。これがどうやって変化していくのか。次の5年、10年、しばらくはこの流れは止まらないと思いますけど、どうも気持ち悪くて。ベースボールがそうじゃなくなっているのは、危機感を持っている人がいると思う。日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしいと思います。アメリカの野球を追随する必要はないと思うので」
-野球が変わることはなかった?
「ないです。子どもの頃からプロ野球選手になることが夢で、最初の1、2年は1軍を行ったり来たり。94年、仰木監督に出会って、レギュラーで使ってもらったんですけど。ここまでですね、楽しかったのは。いきなり番付を上げられて。力以上の評価をされるのは苦しいんですよね。将来は楽しい野球をやりたい。プロ野球選手になった後はまた違うことを夢見ている自分がいたんですよね。中途半端に野球をやっている人には味わえないモノ。草野球をやっている人、プロ野球でそれなりに苦しんだ人じゃないと分からない。これからはそんな野球をやってみたいです」
-野球選手がなくなる自分を想像すると
「違う野球選手になっていると思います。楽しくやっていると思うんですけど、真剣に草野球を極める選手になると思う」
-小学校の卒業文集が有名。小学生の自分に今、声をかけるなら
「お前、契約金1億ももらえないよって。夢は大きくとは言いますけど、ドラ1の1億ってかかげてますけど、遠く及ばないですよ。ある意味で挫折ですよ。こんな終わりでいいのかな。何かきゅっとしたいよね。最後は」
-孤独感はずっと感じてプレーしていたか
「現在それは全くないです。アメリカに来て、外国人になったこと。孤独を感じて苦しんだことは多々ありました。その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだよと今は思います。だから、つらいことしんどいことから逃げ出したいと思うことは当然だと思うんですけど、元気な時、エネルギーのある時にそれに向かっていくのは大事なことだと思います。いやぁ、締まったね最後。眠いでしょ、みなさんも。じゃあそろそろ帰りますか」
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]