センバツ中止で球児を救う方法はあるのか?「経験者」やOBからのアイディアとは?
5月にエキシビションマッチのアイディアも
野球評論家の小関順二氏はエキシビションマッチを提案する。「現時点の予定では5月11〜18日の8日間、阪神タイガースは甲子園を留守にする。この8日間に32試合を行い、ベスト16を決める。そのあとの準々決勝、準決勝、決勝は後日やってもいいし、やらなくてもいい。1、2試合だけでもやれば32校の部員に甲子園でプレーした思い出は作れる」。時期を検討して、1試合だけでも甲子園でプレーする機会を与えるアイデアだ。
いずれの救済策の実現にも、課題が山積している。メンバー構成でみれば、センバツでは1、2年だったチームが、時期がずれれば1~3年の「別チーム」になってしまう。会場と日程でいえば、神宮球場のようにデーゲームは学生野球、観客を入れ替えてナイターでプロ野球を行うように、甲子園でも特例シフトを組む必要が出てくるだろう。大会主催社が、春は毎日新聞社、夏は朝日新聞社で「大人の事情」も複雑に絡み合う。
それでも、ぶつけどころのない悔し涙を流した子どもたちの夢をかなえるために、今こそ大人が知恵を出し合い、犠牲をいとわず、頑張るとき。新型ウイルスの感染拡大が収束した時点で、救いの手を差しのべてほしい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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