【甲子園】越権行為?「1球スイッチ打法」に審判がNO!個性認められず、初戦敗退
山口は「バントの構えをして野手の動きを見たり、投手を前に出させてスタミナを削ったり、四球で出塁しようと思っていました」と狙いを明かした。打席を代える際は、小走りで球審の後ろを回り、遅延行為にも注意した。球審にも、確認をとって手順を踏んだ。それでも実行に移したのは、1打席だけだった。
佐賀大会の準決勝では、1球ごとに打席を代えて死球を奪った山口の出塁をきっかけに、チームが逆転勝ちをおさめた。ルールの範囲内で、どうすれば出塁してチームに貢献できるかを考えた山口のアイデアは、地方大会で認められ、全国大会でNGと一貫性もない。
打てる選手ばかりではない。投手を攻略するために、バントの構えをしたり、低く構えたり、打席ではさまざまな工夫をする。かつて、カット打ちを得意にした選手が、大会期間中に事実上の禁止を受けたことがある。個性派球児がまた1人、大人によって「生きる道」を奪われたも同然だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】燕 泥沼7連敗!村上孤軍奮闘で指揮官から叱咤された「選手の名前」とは
【関連記事】一流選手の条件は外れ1位!? ドラフトで競合した選手より出世したプロ野球選手列伝
【関連記事】矢野阪神 失策数リーグワーストの「お家芸」で厳しい目を向けられる「選手の名前」
1 2