インボイス制度はサッカー界にも影響アリ 選手だけでなくサポーターにも経済的負担
ただ、ある意味“自己責任論”のような風潮が定着していることには違和感を示す。
「スター選手がサッカー界を盛り上げるために底上げを提案した際には称賛の声が多く上がります。先日も吉田麻也選手がJ2やJ3の環境の悪さを指摘して、“最低年棒制”の導入を 提言し、この意見を支持するサッカーファンは少なくありませんでした。Jリーグ、サッカー界の底上げに対しては選手やファンは歓迎します 。インボイス制度は、事業規模の小さいクラブや、実績が少ない選手たちの方が税負担が重くなるという歪な税制であり、吉田選手の提言に真っ向から反するものです。ぜひ制度の概要を理解して、反対の声をあげてほしいと思います」
ここではサッカー界の話をしたが、これは他のスポーツ界にも同様のことが言える。インボイス制度が導入されようとしている今現在、応援している選手やチームが苦境に立たされる分岐点と言えないか。「インボイス制度は自分には関係ない」と思っている人も、意外な形でその影響を感じるかもしれない。注意しておかなければいけない制度だ。
[文/構成:望月悠木]
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