なぜ大谷翔平は24億超えの不正送金に気付かなかったのか? 関係者と水原氏との間に生じていた「隙」

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日本語を話せる職員を雇っていなかった代理人事務所の生んだ「隙」

 だが、ここで専属通訳だった水原氏が仲介。問い合わせに対して「オオタニはプライベートなので見せたくない。納税義務の発生するようなことはしていない」と説明。大谷本人が関与しないうちに回答をしていたというのだ。

 さらにCAAは「B.L」というファイナンシャルプランナーと、「K.F」という会計士を大谷のために雇用。米国だけでなく日本国内の資産運用や投資を行うべく本人に問い合わせを行った際にも、水原氏が間に入ったという。問題の口座を不審に思っていたという「K.F」に至っては大谷と一度しか会えておらず、2度目の確認を行おうとした際には、水原氏が「(大谷が)病気になった」と説明。口座状況の確認を求めると、「プライベートなことで、納税義務も発生してない」と情報開示を拒否されている。

 ここで問題として考えられるのは、『CAA』が日本語を話せる職員を雇っておらず、水原氏に大谷との直接的なコミュニケーションの全てを委ねてしまっていた点だろう。同選手が日本ハム時代から縁を結び、「盟友」とも見られていた水原氏との関係性を信頼していたからこその判断だったのは違いないが、そこに「隙」が生じていた感は否めない。

 球界屈指のスーパースターの名通訳として、世界的な知名度を誇っていた水原氏。自業自得と言えば、それっきりだが、彼の献身的な仕事ぶりには誰もが羨望の眼差しを向けていたのは間違いない。それだけに「容赦者」となった現況は、あまりにむなしいものがある。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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