水原氏が得ていた「究極の権力」 米経済サイトが大谷翔平に用意された“盤石体制”の脆弱性を問題視「バレロは本人と直接連絡を取らず」
米スポーツ専門経済系サイト『Sports Business Journal』は「ミズハラによるスキャンダルを受けてオオタニの側近のリストラを検討か」と銘打った衝撃的な記事を掲載。CAAがスーパースターの周辺体制の見直しを図る可能性を指摘した。
同メディアは、騒動発覚以前の大谷に対するCAAの考えとして、「彼がバッティングとピッチング以外のことを心配しないように、ありとあらゆる問題を遮断するよう努めてきた」と指摘。とりわけシーズン中は大谷が心置きなく野球にのめり込むために、密な連絡などは避けていたとした。
そのうえで、『CAA』が水原氏に関して「説明できることは何もなかった」と強調。そして、同事務所の管理体制がもたらした問題を手厳しく突いている。
「オオタニのサポート体制は、簿記係、財務マネージャー、会計士、彼のブランドを扱うスポーツ・マーケティング専門家、そして大谷の並外れた才能のため、目を見張るような契約交渉を行う主席代理人(バレロ氏)で構成されていた。この万全なるチーム構成は、何よりもオオタニを野球以外の煩わしいことから完全に自由にさせることが目的だった。
しかし、彼らですら予想できなかったのは、この組織全体がただ1人の人物によっていかに簡単に危険にさらされる脆弱性があったということ。その『脆弱性』とは、他でもないオオタニの通訳だったミズハラだ。彼はCAAのどの関係者よりも究極の権力を与えられていたのだ」
さらに同メディアは、水原氏の立ち位置について「ミズハラは単なる連絡役というだけでなく、CAAの事実上のスポークスマンでもあった」と強調。「彼を信頼して損をしたのはオオタニだけではない。オオタニの主席代理人であるネズ・バレロも、オオタニをより自由にするために、直接本人とは連絡を取らず、ミズハラを介してやり取りを行っていた」とも伝えている。
このことからも水原氏が大谷側からどれだけの信用を置かれていたかが分かる。そこまでの厚い信頼を不正に利用していたと考えても、今回の一連のスキャンダルは、悪質極まりないと言えよう。大谷が「正直、ショックという言葉が正しいとも思わないですし、それ以上うまく言葉では表せないような感覚」(3月25日の声明発表会見より)に陥るのもむりはない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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