「最大の障害をクリアした」大谷翔平を悩ませた賭博スキャンダルの“沈静化”に米メディアも安堵 ベッツらとのMVP争いにも言及
ようやく野球に集中できる環境を手にした大谷。これからさらに状態は上がってくるはずだ(C)Getty Images
ドジャースの大谷翔平は現地時間4月16日(日本時間17日)に行われた、ナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席からレフトへのシングルヒットを放ち、第5打席目にも内野安打で出塁するなど5打数2安打で、4試合ぶりのマルチ安打を記録した。試合はドジャースが6-2で勝利している。
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ホームランこそここ4試合止っているものの、3試合連続ヒットもマークし、これで大谷の打率は.341へアップ。チーム内でもトップクラスの数字に好調ぶりが表れていると言えるだろう。
新天地でのシーズンがスタートし、ここまでのおよそ4週間を振り返ると、グラウンド上でのプレー以外の話題でも「オオタニ」の名前はメディアを賑わせた。最たるものが、元通訳の水原一平容疑者の違法賭博をめぐるスキャンダル、大谷の銀行口座から不正に巨額の資金が送金されていたトラブルだ。
開幕直後から、まさに予想を超えた事態に見舞われたものの、今月11日に米捜査当局が、大谷は事件の「被害者」であるとする捜査結果を発表。大谷本人は「一区切り」をつけることとなり、チームメイト、球団関係者の安堵の声なども伝えられた。
また、ここからの試合で、プレーに専念する大谷の姿が見られることに、米国内メディアからも大きな期待が寄せられている。
スポーツサイト『EssentiallySports』では、開幕からの騒動から大谷が「解放された」と報じており、今後の打撃向上への見通しなどを綴っている。
4月17日配信となったトピックは、打者専念となる今季の大谷の3度目のMVPの可能性を論じる内容となっており、同メディアは、「日本のスターが、UCLの修復手術から回復中にMVPを獲得するのは難しいだろう」と受賞は困難と主張。さらに「チームメイトのムーキー・ベッツがロナルド・アクーニャJr.と並んで有力視されている」と強力なライバルの存在も、その理由に挙げた。