傷ついた大谷ブランド MLBも調査を開始 水原通訳解雇問題で周囲が危惧する「最悪のシナリオ」とは
今回の事態を大谷は水谷氏が告白するまで全く知らなかったとする報道も出ているが、ではどのようにして、水原氏が大谷自身の口座を扱う立場にあったのか、真相究明が待たれている。
水原氏は当初、19日(現地時間)に行われた『ESPN』の取材に対し、賭博で作った借金の肩代わりを大谷に頼み、選手自身がパソコンを操作して送金したと語っていた。仮にこれが事実であれば、大谷も違法賭博を認識して、債権回収を手伝ったとして罪に問われる可能性も浮上している。
しかし水原氏は翌20日にこれらの発言を「嘘をついていた」と撤回。借金について大谷が知ることはなく、賭博に関わっていたことは一切ないとした。
メジャーリーグでは選手などが違法なブックメーカーのために働いた場合、厳正な処分がされる規則が設けられている。
今回の事態に関しては、MLBの調査部門も着手することになったことで完全に潔白なのかの証明を大谷側が求められる可能性も出てきた。華々しくデビューした「ドジャース・大谷」の選手生命に何らかの影響を及ぼすことは最悪のシナリオだろう。
韓国で行われたオープニングゲーム、大谷は「2番・DH」で出場し、あわやホームランかと思われる特大飛球、初安打、初盗塁を記録するなど変わらぬ躍動した姿を見せていた。ただ今や日米をゆるがすビッグスキャンダルとなった今回の事態を受け、無風では終わりそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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