大谷翔平の必要不可欠だった…百戦錬磨の名将も認めた水原氏の通訳者としての“才覚”「イッペイがずば抜けていた」
水原氏の仕事ぶりは、彼らを間近で見てきた関係者からも高く評価されてきた。元エンゼルスの指揮官で、MLB通算1382勝を誇るジョー・マッドン氏は、今年1月にMLBの公式メディア『MLB Network』の番組に出演した際に「ショウヘイに限って言えば、英語は流暢ではなく、あなたの経歴もほとんど知らなかったと言われます。エンゼルス就任当初はどうコミュニケーションを図っていたのでしょうか?」と問われ、「Ippei is “Outstanding”(イッペイがずば抜けていたんだ)」と強調。そして、こう評していた。
「イッペイと私とショウヘイはほぼ毎日一緒にいて、試合後に直接話し合うか、メッセンジャーで、次の試合でどうしたいかを確認しあっていたよ。通訳としての彼の功績があまり認められることはないが、イッペイは本当に素晴らしい仕事をしてくれていた」
あくまでプレーヤーファーストとする通訳としての丁寧な対応で、二刀流の軌跡を“陰”で支えてきた水原氏。名将も手放しで称えた通訳者としての才覚はあっただけに、今回の騒動に対して「翔平を見るのは辛かった。彼は素晴らしい人間で、全く何事もなかったかのように人生を歩み続けていた」と漏らす姿は、なんとも言えない虚しさがある。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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