前オリックス監督の福良氏がGM就任、日本球界初のGMは?
続いてGMの役職を名乗ったのが、2003年秋にオリックスで誕生した中村勝広GMだった。2005年オフに仰木彬監督が勇退し、後任監督に就任。GM職は2シーズンで離れた。
球界再編に揺れた2004年オフには多くのGMが誕生している。新球団・楽天はマーティー・キーナート氏が初代GMに就任。日本ハムでは高田繁氏が球団初のGMとなり、ソフトバンクの王貞治監督はGM兼任となった。日本ハムはその後、山田正雄氏、吉村浩氏と歴代GMが系譜を継ぎ、球団を拡張してきた。
対照的に、一代限りで終わったのが2014年シーズンから就任した中日の落合博満GM。監督時代のような手腕は発揮できず、後継者もつくれてはいない。
巨人も2011年シーズンに清武英利GMが誕生し、以降、原沢敦氏、堤辰佳氏、鹿取義隆氏と計4人が歴任したが、強化に成功したとは言い難い。昨季限りで鹿取GMが退任した後は後任を置かず、復帰した原監督に「全権監督」として託すとフロントは明言している。
今季から就任した楽天・石井一久GMは、ここまで混戦のパ・リーグで首位争いを繰り広げるなど、補強が一定の評価を集めている。福良GMの手腕が本格的に問われるのは来季以降からだろうが、続くことができるか。先人たちの失敗や挫折も糧とし、再建に挑む。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]