「再生工場は築けず」石井楽天の「アキレス腱」とは 【楽天・石井GM通信簿・前編】
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プロ野球・楽天の石井一久GM兼任監督(49)がGM職を退任し、来シーズンから「監督専任」になることが発表された。GMには18年9月に就任。大型補強や積極的なトレードで豪腕ぶりを発揮してきたが、一区切りつける。約4年間にわたるGMでの成果を振り返り、独自の視点でカテゴリー別に採点(A~C評価)してみた。
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【石井GMが携わったFA補強】
19年
浅村栄斗(西武)
20年
鈴木大地(ロッテ)
牧田和久(パドレス)
21年
田中将大(ヤンキース)
◆FA補強=「A評価」
石井GMが持つ球界内外の豊富な人脈を生かして、大型補強を成功させた。西武で同僚だった浅村を手はじめに、ロッテ鈴木も獲得し、いずれも中心選手に。GMとしての大仕事は、ヤンキース田中将大を仙台に呼び戻したこと。日本球界最高年俸9億円の大型契約で、スーパースター帰還を実現し、地元ファンを大喜びさせた。田中は2年間で4勝、9勝と成績はいまひとつだが、あと「10」に迫る日米通算200勝を楽天で達成することにも意義がある。
【石井GMが携わったトレード】
18年
橋本到(巨人)←金銭
福井優也(広島)↔菊池保則と交換
19年
熊原健人(DeNA)↔濱矢廣大と交換
下水流昂(広島)↔三好匠と交換
和田恋(巨人)↔古川侑利と交換
涌井秀章(ロッテ)↔金銭
20年
池田駿(巨人)↔ウィーラーと交換
高田萌生(巨人)↔高梨雄平と交換
D.J.ジョンソン(広島)←金銭
田中貴也(巨人)←金銭
21年
横尾俊建(日本ハム)↔池田隆英と交換
炭谷銀仁朗(巨人)←金銭
22年
伊藤裕季也(DeNA)↔森原康平と交換
阿部寿樹(中日)↔涌井秀章と交換
◆西武ルート補強=「A評価」
現役時代に西武でともにプレーした選手とは強い信頼関係があり、GMとして次々と楽天に迎え入れた。FAの浅村をはじめ、涌井、牧田、炭谷など実績あるベテラン勢を獲得しては、力を発揮させた。GM在任期間ではない17年にFA加入した西武岸孝之と楽天の間を取り持ったともいわれ、「楽天ライオンズ」帝国を築いた。