【井岡一翔×堀口恭司】海外拠点を選んだわけ、そこで感じた日本との違いとは
日本の格闘技界を引っ張るトップ選手の対談が実現した。
ボクシング第33代日本ライトフライ級王者で、WBCやWBAなどで日本人男子初の世界4階級制覇を成し遂げた井岡一翔と、総合格闘家で、現RIZINバンタム級王者で日本人史上初のBellator世界王者となった堀口恭司が、共にスポンサーであるHALEO協力のもと対談を行った。
本当に強くなりたかったら技術も必要
井岡はボクシング、堀口は総合格闘技で、共に現在はアメリカを拠点に世界のトップで戦っているが、アメリカという環境を選んだのにはどのような理由があったのだろうか。
2017年に電撃引退を発表し、そのおよそ7ヶ月後に再び現役復帰をした井岡はこう語る。
「僕は一度引退をして、しばらくフラフラしている間に、周りの友達や仲良くさせてもらっているアーティストの方が凄くキラキラして見えたんですよね。その時、自分も何か感じるものがないと嫌だなと思いました。そこから復帰する時に、今までと同じ日本という環境ではなく、自分も想像がつかない、どうなっていくかわからない海外という環境で、海外の評価を受けれる選手を目指そうと思いました。そうしたら、自分の周りの人やファンの人にも『さすが井岡だな』と納得してもらえるかなと思いました。」
一方、2016年にKRAZY BEEからアメリカの名門ジム、アメリカン・トップチームへと練習環境を移した堀口は、
「UFCのタイトルマッチでデメトリアス・ジョンソン負けて、そこでこのまま日本にいてもこの人には勝てないなと思い、技術を磨きにアメリカに行くことを決めました。
アメリカって、寝技・レスリング・立ち技全てが一つのジムでできるんです。それが出来るジムって日本ではない。かつ、総合格闘技をフワッとではなくちゃんと教えられるコーチが日本ではなかなかいなく、アメリカにはいたので、そこが大きかったと思います。」
と、王者に敗戦した悔しさから、さらなる強さを求め、それが叶えられる環境を考え移籍を決意したと明かした。