「開始直後から深刻な危機に」井岡一翔の王座陥落に海外メディアも反応 予想外の結果に「逆転するかにみえたが」
井岡は劣勢を覆せず。判定でベルトを失った(C)産経新聞社
プロボクシングのWBA、IBF世界スーパーフライ級王座統一戦が7月7日、東京・両国国技館で行われ、WBA王者の井岡一翔(志成)が、IBF王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に0-3の判定で敗れ王座から陥落した。
12ラウンドを戦い抜いた末の判定により、井岡のおよそ6年ぶりの敗北が告げられた。序盤から無敗の王者マルティネスの猛攻に耐えながらボディへの攻撃で反撃を試みるも、主導権を掴むまでに至らず、35歳の井岡が劣勢となる場面が繰り返されることに。両者ともダウンこそなかったものの、終盤になっても勢いの衰えないマルティネスが井岡にパンチを浴びせ続け、最終ラウンドまで優位に進め、タイトルマッチを制した。
戦前の予想を覆すような試合展開が繰り広げられ、タイトルはマルティネスへと渡り、井岡はベルトを失った。圧倒的な差がついた試合内容については、海外メディアでも分析が行われており、両者の戦いぶりにも迫っている。
米スポーツサイト『The Sporting News』では、試合終了後にこの一戦のレポート記事を配信しており、井岡のリング上での様子を「試合開始直後から深刻な危機に陥っているようだった」と回想。さらに「マルティネスがセンセーショナルな早めのフィニッシュを狙う中、イオカの頭部はさまざまなパワーショットを被弾した」などと綴っている。