「イオカは反撃の術を見つけられなかった」井岡一翔を“圧倒”したマルティネスに母国紙も感嘆「日本に消えない足跡を残した」

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井岡との打ち合いを制したマルティネス。この攻防戦は母国メディアでも大きく取り上げられた。(C)産経新聞社

 両雄が死闘を繰り広げた「七夕決戦」を制した32歳に母国も沸いた。

 7月7日、東京・両国国技館で行われたWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦で、IBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)と対戦したIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)は3-0で判定勝ちを収めた。

【動画】井岡に反撃を許さず マルティネスの猛攻シーンをチェック





 攻守ともに際立った。初回から前に圧をかけたマルティネスは、カウンターを狙う展開で応戦する井岡に反攻を許さず。右の強打で手数を増やして主導権を握る。

 中盤以降は相手のボディーを被弾したマルティネスだったが、手数で上回って最後まで流れを明け渡さず。井岡は最後まで前へ出続けたが、32歳のアルゼンチン人のパワーとスタミナは尽きることはなく。3人のジャッジが満場一致で支持を得た。

 2団体統一を果たし、リング上で快哉を叫んだマルティネス。その力強いパフォーマンスに母国メディアからも賛辞が集まった。

 日刊紙『Infobae』は「アルゼンチン・ボクシング界にとって歴史的な勝利だ」と絶賛。「両陣営が死力を尽くした一戦で、両雄が1万1千人以上の観衆に素晴らしいショーを見せた」と試合内容を称えたうえで、「開始からものの数秒で日本人を傷つけることに成功したマルティネスの一撃、一撃がイオカの身体に響いた。イオカは“エル・プーマ”(マルティネスの愛称)の攻撃を防御し、反撃する術を決して見つけられなかった」と32歳の洗練されたパフォーマンスを強調した。

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