日本Sでプロ初完封!燕・高橋を覚醒させた「3つのポイント」
またここまで肩痛や腰痛など故障がちだった高橋に対して、今季から一軍に加入した伊藤智仁投手コーチの存在も背中を押した。「これまで全力で投げていた高橋に対し、7~8割ぐらいの力で投げることを勧めたそうです。力まずに投げることで、制球力を上げることと同時に体への負担も減らすことにつながったとか」(同)
そして最後には二軍監督時代から目をかけてきた高津監督の存在だ。「高橋に対してはチームを引っ張る投手になると早くから目をかけてきたそうです。今季は徹底したローテーション管理と共に、シーズン途中からプレッシャーのかかる甲子園での登板を任せるなど、奥川も含めて綿密にエース化計画を敷いてきました。この完封はある意味、高津監督のチームマネジメントの勝利ともいえる」(同)。近年のヤクルトは打高投低といわれており、投手陣整備がチーム浮上のカギを握ると言われ続けてきた。投手出身の高津監督が就任2年目にして綿密なマネジメントプランを実行してきたことで、奥川、高橋らの若手投手の成長に結びついたという声だ。
133球の熱投で日本中を熱くわかせた左腕は「ここからまだきつい戦いがあると思います。ファンの皆さんの応援が選手に勇気をくれます。これからも熱いご声援をお願いします」とインタビューを締めくくった。エースの風格が確実に備わってきた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
・今すぐ読みたい→
日ハム大田争奪戦も?キーマンと目される「あの球団」とは
全員プロの指導者 「ヤクルトの95年ドラフト4人衆」が凄すぎる
「クジに外れて万々歳」ドラフト抽選負けが今思えば最高だった奇跡の男たち