日本Sでプロ初完封!燕・高橋を覚醒させた「3つのポイント」

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 「SMBC 日本シリーズ2021」(21日・京セラドーム大阪)第2戦はヤクルトが先発の高橋奎二(24)の力投で接戦を制し、1勝1敗のタイとした。高橋はオリックス打線を相手にプロ初の5安打完封。完投経験のない投手が日本シリーズで「初完投」したのは1966年の第6戦に投げた益田(巨人)以来、55年ぶりの快挙となった。

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 初戦に続き、オリックス・宮城との投手戦となった2戦目。高橋は5回まで毎回走者を背負う苦しい展開。それでも持ち味の直球を軸に変化球を織り交ぜて、6回以降は無安打ピッチング。特に6回は好調な宗を内角高めの直球、続く吉田正をスライダーでともに空振り三振、4番の杉本をカーブで三ゴロに仕留める圧巻の投球でオリックス打線を封じ込めた。正捕手・中村の好リードも光った。

 そんな高橋の力投に打線も応えた。8回二死一、二塁からベテランの青木が中前適時打で先制すると、9回にもオスナの適時打で1点を加え、2ー0で勝利。初戦を守護神マクガフの乱調で落としていただけにすぐに取り返せたのは大きかった。

 この高橋の好投には高津監督も「よくここまで投げられるようになりました。鍛えてきた成果が出たと思います」とキッパリ。二軍監督時代から目をかけてきた秘蔵っ子とあって、大舞台での完封劇に笑顔もこぼれた。お立ち台に立った高橋も「今日は絶対にやり返そうと思ってマウンドに立ってました。宮城くんもすごいピッチングをしてたので、自分も先に降りるかという気持ちだった。気合で投げました!」と5回まで無安打ピッチングを繰り広げていた相手投手の好投もあって、この日の熱投に結びついたと語った。





 プロ6年目にして、左のエースへと着実に道を歩んでいる。今季ブレイクの要因として、一つはプロ2年目、奥川の存在も大きいという。

 「CSファイナルで完封、日本シリーズ初戦でも好投したように奥川の成長も目覚ましい。高橋は常々奥川の存在をライバル視しており、『自分も負けない!』と意気に感じているようです」(放送関係者)。チーム内に好敵手がいることで相乗効果で成長曲線を描いているという。

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