日ハム・杉谷 日めくりカレンダー発売に「そろそろ野球やろうよ」の声
日本ハムの杉谷拳士内野手(30)が企画したグッズが発売されることになった。
北海道日本ハムファイターズは14日、杉谷拳士内野手が企画を考案、プロデュースを行う異色のグッズシリーズ「いつでもどこでも SUGIYA」を開始すると発表した。
第1弾は日めくりカレンダー。入団時からの写真に、杉谷の選んだ漢字1文字とメッセージが添えられているという。実物に目を通した杉谷は「色んな写真があります、1日が明るく元気でさわやかになるような言葉で31日間埋め尽くされています」と出来栄えに自信をのぞかせる。
14日12時から球団公式サイトなどで1000部限定の発売がスタート。人気者の杉谷とあって、売れ行きも注目されている一方で、冷ややかな目も向けられている。このニュースが流れるとSNS上では「さすが、人気者の杉谷。でも、そろそろ本職でのパフォーマンスも結果を出さないとヤバイのではないか?」「そういうのがケンシの強みだけど、本業マジで頑張らないと」「そろそろ野球やろう」とプロとしてのパフォーマンスを期待する声が多数上がったのだ。
今年でプロ13年目。チームを盛り上げる貴重なバイプレーヤーだが、これまでレギュラーとして確固たる成績は残せていない。
さらに今季、日本ハムファンの不評を買ったのは中田の電撃移籍が発表された先月20日のゲームにあった。
試合は野村の2発が飛び出すなど終盤までもつれ、3―3の同点で迎えた9回。中前打で出塁した代打のR・ロドリゲスの代走として杉谷が出場。一死一塁の場面で続く代打・郡が左飛に打ち取られると、一塁走者の杉谷が二塁にタッチして一塁へ帰塁。しかし、一度踏んだ二塁ベースを踏み直さずに空過して一塁に帰塁したとして、楽天のアピールプレーでアウトとなった試合だ。
栗山監督がリクエストを要求したが、判定は変わらずに併殺プレーとなって試合終了。これにはただでさえ主砲の中田の移籍でショック状態のファンにさらに追い打ちをかける結果に。勝利を期待していた札幌ドームの日ハムファンからは一斉にため息が漏れた。
試合後の栗山監督のコメントも火に油を注いだ。杉谷の走塁ミスに対し「ダメだけど拳士らしい」とコメント。勝負どころでまさかのベース踏み忘れという大失策に対して、「拳士らしい」としたことで、「拳士らしいですますから弱いんだよ!」「もっと厳しく指摘しないと」と勝利を追及しない姿勢にいらだちを隠せなかった。