日ハム・近藤健介の「流出」を決定づけた指揮官の「非情発言」とは【2022回顧録】
球団もそんな近藤に対して複数年契約を用意するなど、必死に引き留めているが劣勢が伝わってきている。一つには今季から指揮を執る新庄体制も影響していると見られる。
「近藤は神奈川の名門横浜高校出身、勝利への執着心も人一倍強いとされる。しかし今季の新庄監督体制となり、トライアウトと称して多くの選手を起用、またころころとポジションを替え、選手の起用法が一定していないことでチーム内のミスが増えた側面もある。来季は固定メンバーで戦うともいっているが、チームは浮上できるのか、単純に『勝てるチーム』となれるか、不安を感じているかもしれません」(球界関係者)
今季は59勝81敗3分け。開幕から最下位が定位置となり、シーズン中一度も浮上できなかった。札幌ドーム最終戦となった9月のロッテ戦でも新庄監督は事前に「重大発表がある」と匂わせ発言をしながら、結局は来季の開幕投手と自身の続投を発表するなど、パフォーマンスありきの手法にはベンチの一部選手もしらけた表情を見せていた。
その新庄監督は運命のドラフトから一夜明けた21日に、自身のインスタグラムを更新。「素晴らしいドラフトになりました」とした上で、「次はエスコンフィールドで、近藤君と一緒に野球が出来る様に全力で願い続けます!!」と主力の残留を強く訴えかけたが、果たして気持ちを動かせるか。日本シリーズ終了後に始まるFA戦線。近藤本人の決断の行方に注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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