日ハム・近藤 いよいよ始まる大争奪戦 各球団が注目する「決断ポイント」
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日本ハムは8日、海外フリーエージェント(FA)権を今季取得した近藤健介外野手(29)が、権利を行使する意思を球団に伝え、申請書類を提出したと発表した。
現在侍ジャパンに合流中の近藤は「ファイターズからは温かいお言葉を幾度となくかけていただき、ありがたいオファーも提示していただきました。侍ジャパンに向けて集中する中で、もっと考える時間と材料が必要だと判断し、この決断に至りました」と球団を通じてコメントした。
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通算打率・307、球界きってのヒットメーカーで知られる近藤をめぐってはソフトバンク、オリックス、西武に加え、ロッテも参戦。在籍の日本ハムも加えれば、楽天をのぞくパ・リーグ5球団による争奪戦が展開される見通しとなった。
ソフトバンクは申請当日に三笠GMが「日本を代表する左のアベレージヒッターということで大変高く評価しています。ぜひホークスに来てもらいたい」とラブコール。4年総額20億円以上の契約を予定していることが伝えられるなど、早くもマネーゲームの様相も呈してきた。
選球眼に優れ、野球に真摯に取り組む姿勢も知られている。選手会長も務めるなど、選手のまとめ役としても力を発揮していたとあって、「非の打ちどころのない選手」として、各球団から引っ張りだことなっている。
一方、近藤の「意中の球団」に関してはこんな声も上がっている。
「ロッテが獲得に名乗りを挙げてきました。元々近藤の地元であり、縁も深い。新監督とも日本ハム時代、一緒にやった仲で気脈も通じている。どう影響するかが、注目されています」(放送関係者)
近藤は千葉出身でマリーンズジュニアで活動した経緯もある。吉井新監督は日本ハムで投手コーチを務めるなど、野球観も分っている。この点が近藤の心象にどう影響するのかが注目を集めている。