日ハム・近藤FA問題 「年内には決めたい」発言が波紋 ささやかれる「森との差」
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今や「最後の一人」となった近藤が悩める人となっている。
日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)が23日、札幌ドームで行われたファンフェスティバルに出席、悩める胸中を語った。
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今オフ、FA権を行使した選手たちが続々と移籍先を決める中、宣言しながら日本球界で去就が決まっていないのは近藤1人となった。
残留を要請している日本ハムを含めソフトバンク、オリックス、西武、ロッテとパ・リーグ5球団が獲得を表明。交渉は一巡したことを明かした上でこう話した。
「(チームは)決まっていない。納得して決めたい。期限はあまり設けない。年内には決めたいですが、本当に分岐点。しっかり悩みたい」とじっくり考えた上で決断を下す構えを示した。
生涯打率・307と球界屈指のヒットメーカーをめぐっては各球団、し烈な争奪戦を繰り広げている。大型複数年契約が掲げられる中、プロ野球人生の大事な分岐点になるとあって、慎重に考えたいとした。
一方でこの「年内には決めたい」発言をめぐってネット上では「各球団の編成にも関わってくる」「もう少し早く決めるべきでは?」といった声も飛び交う。確かに言葉通り、「年内」とすれば、近藤は金銭ないし人的補償も伴うAランクの選手となるため、移籍先の球団もリスト提出、その後選定作業など含めれば、来季に向けての日程がバタバタとなることが予想される。
また近藤に対して、こういった意見が飛び交う背景には、もう1人のFAの目玉とされた西武からFA宣言し、先にオリックスへの移籍を決めた森友哉捕手(27)がスピード決着を決めたことも影響しているようだ。
森は交渉が解禁された11日から2日後の13日にオリックスと初交渉、その後、16日にはオリックスから正式に獲得が発表された。交渉後わずか3日のスピード決着となった点に関して、森はこう語っている。
「強いて言うなら、もうちょっとじっくり考えたいなというのはあった。でも、残るにせよ、移籍するにせよ早く決めないと、行かなかった球団に迷惑がかかると思ったんで、なるべく早く決めようという風に思っていました」
移籍先はもちろん、古巣含め、自身の去就が定まらないことで被る影響を心配、早めに決断したと明かしたのだ。