日ハム・近藤の「オリックス入り」がにわかに現実味を帯びる「舞台裏」
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これで前進するかもしれない。
ポスティングでのメジャー移籍を目指していたオリックスの吉田正尚外野手(29)が大リーグのレッドソックスと契約することで合意したと7日、メジャー公式サイトが伝えた。
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驚くのはその高い評価だ。5年総額9千万ドル(約123億3千万円)と報じられ、昨季広島からカブス入りした鈴木誠也外野手(28)を上回り、日本からポスティングを利用して移籍時の野手では最高額となった。オリックスへの譲渡金は1537万5千ドル(約21億円)となる見込み。
この巨額マネーがチームの力学にも働くと見られている。
現在、チームは日本ハムからFA宣言した近藤の獲得に乗り出しているが、この「吉田マネー」が近藤獲得の後押しになるという見方が出ている。
近藤をめぐってはパ・リーグで楽天をのぞく5球団が獲得の意思を示し、大争奪戦が繰り広げられている。各球団の条件提示が終わる中、当の近藤は「人生の大事な決断。大事に考えたい」と長考モードに入っているが、去就がなかなか定まらない背景についてはこんな声も出ている。
「獲得を表明している球団の提示が曖昧な部分があり、長引いているともいわれていました。オリックスならば主砲の吉田が残留するか、ポスティングで移籍するかでチームバランスも大きく変わってくる。これでオリックスも本腰を入れて獲得に臨むのではないか」(球界関係者)