【中日】「42」の後継者・ブライト健太が決勝打 ブランコ氏の遺志を受け継ぐ竜ナイン
■亡くなったその日に「42」番が決める
訃報が届いた約半日後、かつてブランコが何度もアーチをかけたナゴヤドーム(バンテリンドームナゴヤ)で、中日は広島と戦っていた。
1−1の同点で迎えた8回裏、二死二、三塁の場面で、井上一樹監督はブライト健太を代打に送った。
ブランコと共にプレーした指揮官が、同じ「42」を背負う選手を勝負どころでコールするーー、これだけでも出来すぎなのに、ブライトは広島左腕、ハーンの外角直球を捉え、センター後方へ決勝タイムリーを運んだ。走者が2人いる状況、センター右への打球方向を見て、2011年の優勝を決めた同点3ラン(横浜スタジアム、10月18日)を思い出したのは筆者だけだろうか。
その後に走塁死をかますところはご愛嬌。これもまた、おっちょこちょいなブランコを想起させるものだった。
「悲しいニュースですけど、そういったことが起きた後の試合で活躍できたのは凄く意味があることだと思う」
ブライトは試合後、こう話したそうだ。もうブランコの勇姿は見られないけど、彼の“遺志”は確実に竜ナインに受け継がれていく。
[文:尾張はじめ]
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