「あと50勝したいねん」日米通算150勝目を挙げたマエケンを上回る勝利数の現役5投手の現在地は?
3位で並ぶ2人は200勝へ黄色信号が点滅している。巨人・岩隈久志と、西武・松坂大輔はともに日米通算170勝。だが、今季は故障の影響もあり1軍では1試合も投げられていない。ファンとしては奇跡の復活劇が見たいところだが、このまま1勝も積み上げられずユニホームを脱いだとしてもおかしくはない状況に追い詰められている。
5位がカブス・ダルビッシュ有で、日米通算164勝。日本ハムで93勝、メジャーで71勝を挙げている。今季は7勝で初の最多勝が確定的で、サイ・ヤング賞の有力候補にさえ挙がっている。トミー・ジョン手術を経て、全盛期に勝るとも劣らない投球をみせており、こちらも200勝は十分射程圏内と言えそうだ。
6位前田に続く7位には楽天・涌井秀章が142勝、ソフトバンク・和田毅が日米通算140勝、西武・内海哲也が134勝、日本ハム・金子弌大が129勝となっている。
前田はドジャースでは中盤以降の優勝争いやポストシーズンでは、高い適性を買われて勝負所での中継ぎに回されてきた。勝利数も伸びにくい環境にあった。先発投手への強いこだわりを訴え、志願が実ってツインズへトレード移籍。そこでエースと呼ぶにふさわしい投球を披露し、自らの思いを成就させた。
来季以降も先発ローテーションの柱として起用されるのは間違いない。コロナウイルスの影響は見通せない状況だが、例年通り162試合のシーズンが戻ってくれば、残り50勝は3~4シーズンで到達可能。大きな故障がないのも強みで、田中、ダルビッシュと比較的年齢の近い3人が、そろって200勝という金字塔を打ち立てる可能性は高そうだ。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]