エ軍契約ならマイナー拒否権もあった…打率.071ともがくド軍キム・ヘソンが早くも迎える正念場「危機の兆候は確かだ」

打席内でバットを睨むキム・ヘソン。その顔つきが物語るように今の彼は本領を発揮できずにいる。(C)Getty Images
一躍ブレイクを期待される韓国球界の俊英だが、レギュラーシーズンの開幕を前に立場が揺らいでいる。今オフにドジャースに入団したキム・ヘソンだ。
韓国キウム・ヒーローズからポスティングシステムを利用したキム・ヘソン。カブス、エンゼルス、マリナーズが高額オファーを提示した中で、「とにかく最高のチームの一員になりたかった」と本人がこだわりぬいたのが、ドジャース入団だった。
28、29年に球団オプションが付帯する3年総額1250万ドル(約19億6250万円)でドジャースとサイン。オフに正二塁手だったギャビン・ラックスをレッズに放出したチーム事情もあり、二塁手としてのレギュラー争いが期待されたが、今春はさっそく壁にぶつかっている。
いまだオープン戦での14打席というスモールサンプルに過ぎないが、打撃成績は打率.071(14打数1安打)、出塁率.181、5三振と散々な内容に終始。KBOリーグ通算打率.304、出塁率.364の巧打者ぶりは鳴りを潜めている。
無論、「打撃に疑問点はある」と指摘するデーブ・ロバーツ監督をはじめ、ドジャース首脳陣も改善を図ろうとはしている。春季キャンプでは平均球速がKBOリーグよりも5キロも早いMLBの投手たちに対応するために打撃フォームの修正に着手。テクニカルな面での抜本的な見直しは行っている。