ベッツ緊急事態でも“昇格”はなし…メジャーの壁にぶつかる韓国逸材に母国メディアは皮肉「まだ無視するのか」
無論、キム・ヘソンの真価を知る韓国メディアは、ドジャースの動きに疑問を投げかける。『SPOTV News』は「ロバーツ監督の口からも『キム・ヘソン』の名前が消えた……。ベッツもいないのにまだ無視するのか」と銘打った記事を掲載した。
キム・ヘソンの現状を「マイナーリーグでアメリカ野球に素早く適応するかがより重要になっている」とした同メディアは、本人がマイナー拒否権を組み込まなかった契約が「選手としては不利な条件になっている」と指摘。さらに「ドジャースのように選手層が強大なチームでは、とくに悪条件と言える」と断じた。
現在ドジャースはベッツを欠く中でトミー・エドマンやキケ・ヘルナンデス、ミゲル・ロハス、クリス・テイラーら内外野をこなせるユーティリティーたちを組み合わせて穴を補填しようとしている。その起用法を伝えた同メディアは、「キム・ヘソンの招集は検討されていない」と断言。その上で、こう嘆いている。
「この春に、打撃フォームを全面的に修正したキム・ヘソンがスプリングトレーニングの実戦で苦戦したのは仕方ない。だが、ドジャースはこの難しさを知りながら、ベッツを欠く中でもマイナーリーグで『もっと適応して上がって来い』という感じである」
過酷なマイナーの環境でもがくキム・ヘソン。韓国球界の逸材と言われた若武者が今まさに真価を問われている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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