上原引退、世界2人目の「トリプル100」 勝利、セーブ、もう一つは?
広島で活躍した大野豊は148勝、138セーブ。どちらも150の節目にあと一歩だった。軟式野球出身ながら、左腕からの力強い速球で、先発でも抑えでも活躍した。
同じく広島で右腕ながら後継者として大車輪の活躍をみせたのが佐々岡真司。138勝、106セーブと、先代の大野に匹敵する数字を残した。
大洋一筋だった斉藤明夫は128勝、135セーブの成績を残した。最優秀防御率に1度、最優秀救援投手に2度輝いている。
斎藤隆は国内は横浜、楽天で、メジャーでもドジャースやレッドソックスなど日米にわたり広く活躍した。日米通算で112勝、139セーブ。公式に残る記録では54ホールドとなっている。
阪神の山本和行は116勝、130セーブ。中日でプレーした台湾出身の郭源治は106勝、116セーブと豪腕をとどろかせた。
上原自身は会見で「中途半端に先発、中継ぎ、抑えをやっちゃったなという感じ」と控えめにトリプル100について語った。もっとも、どの持ち場もこなせたのは類い希なる才能と、配置転換後も適応すべくたゆまぬ努力を重ねた結果だろう。他の100勝、100セーブ達成者を見ても、野球ファンに広く愛された個性派ということがよく分かる。
何よりこれから待つ指導者としてのフィールドでは、その経験値が大きな財産となるはずだ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]