上原引退、世界2人目の「トリプル100」 勝利、セーブ、もう一つは?
巨人の上原浩治投手が20日、現役引退を発表した。都内ホテルの会見場には報道陣が200人以上詰めかけた。上原は涙ながらに「本日をもちまして、21年間の現役生活を終えたいと思います」と切り出した。
数々の金字塔を打ち立ててきた。新人だった1999年に、いきなり20勝。レッドソックス時代の2013年にはア・リーグ優勝決定シリーズでMVPに輝く活躍をみせ、ワールドシリーズで日本人初の胴上げ投手となった。
数え切れないほどの勲章の中で、最も価値あるのが日米通算100勝、100セーブ、100ホールドのトリプル100だろう。昨年7月20日の広島戦で偉業達成。最終成績は134勝、128セーブ、104ホールドだった。メジャーリーグでもトム・ゴードン(138勝、158セーブ、110ホールド)しか達成しておらず、世界で2人目の達成者となった。
昨年、上原がトリプル100を達成した際にも議論されたのが、名球会入りの可能性だった。現在投手は200勝、もしくは250セーブが入会基準となっている。ただ分業制が導入された今日、特に200勝達成は至難の業となっている。
ホールドの場合、近年制定された記録であるため、基準とするのは簡単ではない。また日米でホールドが付く基準が異なるという事情もある。
ならば100勝、100セーブではどうだろうか。こちらのくくりでは、名球会にもふさわしい豪華な顔ぶれが並ぶ。
なお江夏豊は206勝、193セーブを挙げ、勝利数だけで200勝を超えているのでここでは省く。