日本に続いて苦戦を強いられた「無色無臭のサッカー」 韓国代表のアジア制覇に吹く“逆風”【アジア杯】
相手の執拗なマークに手を焼いたソン・フンミン。頼みの綱を活かせなかったことで韓国はヨルダンに苦闘を余儀なくされた。(C)Getty Images
目下、カタールで開催中のアジアカップは連日激闘が繰り広げられている。
ワールドカップでも実績を残した国が参戦する群雄割拠のこのトーナメントは、いわゆる強豪と言われるチームにとっても頂にたどり着くのは容易ではない。この2日間は、まさにそれを体感させられる戦いが続いた。
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現地時間1月19日にFIFAランク63位と格下のイラク代表と対戦した同17位の日本代表は、前半に失った2点を追いつけずに1-2と敗戦。グループステージ首位通過を逃した。森保ジャパン敗北の余波が広まるなかで迎えた翌20日には、韓国代表がヨルダン代表と2-2で引き分けた。
開始早々の9分に大黒柱ソン・フンミンの今大会初ゴールで追いついた“アジアの虎(韓国代表の愛称)”だったが、ヨルダンの猛反撃に遭うと、37分にオウンゴールで同点にされ、前半アディショナルタイム6分に逆転弾を決められてしまう。反撃が求められた後半も攻めあぐねた韓国は、アディショナルタイム1分に相手のオウンゴールで何とか追いついたが、苦戦を強いられた感は否めなかった。
勝ち上がり次第では16強で当たる日本に続き、中東の難敵に苦戦した。これは韓国メディアでも小さくない衝撃を生んだ。ニュースサイト『News1』は「歴史に残ると言っていい選手層を感じられないほど無色だ。クリンスマンのチームは強大な戦力にもかかわらず、ヨルダンに引きずり込まれる形となった」と、59歳のドイツ人指揮官が率いる母国代表を痛烈に批判した。