日ハム・清宮 劇的サヨナラ弾の裏に「師匠」に漏らしていた「不安の言葉」とは

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 日ハムのロマン砲、清宮幸太郎内野手(23)が夢舞台で大仕事をやってのけた。「マイナビオールスターゲーム2022」第1戦(ペイペイドーム)は2ー2で迎えた9回に全パの清宮がサヨナラ弾を放って、全パが3ー2と劇的な勝利を収めた。

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 相手投手は広島・森下。カウント1ー2からの5球目、154キロ低め直球を捉えた打球は、ぐんぐんと伸びて左中間ホームランテラスに飛び込んだ。球宴のサヨナラ弾は86年の吉村禎章(巨人)以来36年ぶり7人目、パでは74年の高井保弘(阪急)以来48年ぶり。この歴史的な一打でMVPを獲得し、「狙っていました」と笑顔をはじけさせた。

 「入ると思わなかったんで、自分が一番ビックリしています」。ダイヤモンドを一周すると先輩たちから手荒い祝福を受けた。話題のきつねダンスの耳をつけて、日本ハム流の勝利の儀式である、一本締めで終了。並みいるスラッガーを前に主役の座をかっさらった。

 清宮にとっては「師匠」の前で一本打てたことも嬉しかった。今季自主トレを志願して共に行ったソフトバンク・柳田の前での一打。試合前のホームラン競争では打撃投手を務め、アシストした。球宴の試合中インタビューで兄貴分の柳田は清宮から持ちかけられた相談をこう明かした。

 「体を細くして果たして打球が飛ぶのかと不安がっていたので、『飛ぶぞ!』といいました」

 オフにはビッグボス指令を受け、約10キロ絞った。シェイプされた体で持ち味の打撃に影響を及ぼさないかと内心、心配していたというのだ。

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