日本ハム・清宮 未だ一軍昇格なし「村上にあって清宮にないもの」とは
日本ハムの清宮幸太郎内野手(22)がイースタン・リーグで19本をマーク、本塁打王争いでトップに立っている(26日現在)。
一方で首脳陣の見方は辛辣だった。栗山監督は清宮に関して18本をマークした時点で「いやいやいや。逆にこれだけ試合数に出ていてこんだけしか打ってないってことを、彼は本当に考えないといけないと思います」とばっさり。ここまで101試合に出場し、372打数76安打、その内本塁打は19本。チャンスを与えた割には本塁打数が少ないと苦言を呈したのだ。
今季はファーム暮らしを続け、開幕から低迷を続けるチームの危機にも一軍に呼ばれることはなかった。一つには打率の低さも影響している。現在、打率は2割4厘と「いくら本塁打を打っても、打率が3割超えないと一軍では使えない」(球界OB)ともいわれており、打撃の不安定さが一軍昇格の壁になっているとみる。
未来の主砲候補として期待を集め入団した清宮も今年でプロ4年目を迎える。同世代のヤクルト・村上は主力としてチームを引っ張り、リーグ本塁打王争いを繰り広げている。明らかに出遅れているが、そこには打撃以外の問題もささやかれている。
「清宮に関しては打撃の内容で多くの注目を集めているが、正直いって一塁手としての守備も相当厳しい。あのレベルではよほど打たないと一軍では難しいかもしれない」(放送関係者)。
日本ハム時代の中田が同ポジションの清宮をまったく相手にしていなかったことも知られているが、そこには「意外と体もやわらかくフットワークも軽い中田は守備難の清宮の状況を分かっていた。だからいくら打っても怖くないと見ていたフシがある」(同)というのだ。