「全てにうんざり」マドリーと“相思相愛”のエムバペの退団に元仏代表が怒り 感慨深げな主張を「バカバカしい」と糾弾
さらなるキャリアアップを図るべく、移籍を決めたエムバペ。(C)Getty Images
ヨーロッパ・サッカー界は2023-24シーズンの幕切れが間近に迫る。それとともに夏の移籍市場のオープンも近くづき、各チームの補強を巡る話題が尽きないなかで、大きな注目を集めたのは、フランス代表FWキリアン・エムバペの決断だ。
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現地時間5月10日に自身のXを更新したエムバペは「パリでの最後の年であることを発表したかった。(契約)延長せず、この冒険は数週間後に終わる」と投稿。約7年間にわたって在籍していたパリ・サンジェルマンからの退団を明言した。
17年8月にモナコから鳴り物入りで入団した怪童はゴールを量産。国内外のスターたちが集うチーム事情の中でも異彩を放ってきた。そんな花の都での7年間について「皆さんからいただいた愛に完全に応えられてきたわけではないが、僕はウソをつきたくなかった」と振り返ったエムバペは、「僕は常に価値ある選手でありたいと思ってきた。パリは誰も無関心にさせないクラブで、愛することも嫌うこともできるが、僕は愛してきた」と感傷的に綴っている。
感慨深げなエムバペだが、在籍期間中には、幾度となく移籍も取り沙汰されてきた。時にはクラブ首脳陣との対立も報じられ、契約や起用法を巡って「傲慢」とも取れる振る舞いが物議を醸すこともあった。
そうした背景もあり、識者の中にはエモーショナルな形での退団を望むエムバペを大手を振って送り出せない者もいる。元フランス代表DFのエマヌエル・プティ氏も苛立ちを隠せない人物の一人だ。