格闘家・堀口恭司のポジティブ思考術「挑戦しているからこそ、ふり幅が大きい」
「夢に近づいて。一気にガーンと落ちて。ふり幅があった1年」
昨年11月に右膝の前十字靭帯の手術をして、現在は拠点を置くアメリカ・フロリダでリハビリに励んでいる堀口恭司が、1月の日本滞在中にスポーツサプリメント「HALEO」等を展開するボディプラスインターナショナル社の代表デービット・ホルトン氏と対談、コンディショニング作りなどについて語った。
堀口は2018年大晦日に行われた「RIZIN.14」で初代RIZINバンタム級王者に。2019年6月には、Bellator世界バンタム級王者になった。しかし、8月の「RIZIN.18」では、まさかのKO負け。その後、前十字靭帯断裂、手術した。
世界一になった男は、うまくいかない時に何を考え、どう行動したのか。そして、この先の未来に何を見ているか。
挑戦しているからこそ、感じられること
ホルトン氏 「2019年を振り返ると?」
堀口 「いろんなことを、マイナスではなく良い方に捉えています。他の人が味わえないことを味わっている、挑戦しているからこそ、嬉しい時は嬉しいし、悔しい時は悔しい。挑戦しているからこそ、ふり幅が大きいんだと。もっと頑張らなきゃって思いますね」
「普通」という殻を破ることで突き抜ける
ホルトン氏 「怪我やスランプなど、うまくいかない時、どうポジティブに持って行くか?」
堀口 「思い詰めても状況は変わらないので、思い詰めないこと。入り過ぎてしまうと、焦るし。まず、広い視野を持って、何をしなきゃいけないかを考える。そして、趣味でも仕事でも、なんでもいいので、楽しいことを探す。そうすると、自分が執着していた失敗について、小さいことを考えていたって気づくこともできる。
広い視野でいること、楽しいことをすれば、ポジティブになれると常に思っていますね。」
ホルトン氏 「仕事や付き合いが上手くいかない時は?」
堀口 「言葉を選ばずに言うと『バカ』になる(笑)。あまり考えすぎない。人に迷惑をかけない程度に、バカになった方が面白いですよね。でも、殻を破れないというか、普通はこうだからっていう、『普通』の概念にみんな縛られてしまっているので、そこを一つ抜ける。バカになれば、気持ちもリフレッシュできて、次の仕事にフレッシュな気持ちで入れるかなって思います。好きなこと、趣味を見つけて、休みの日はそれだけやるとか。」