堀口恭司&SB松田宣浩スペシャル対談【前編】、2人に共通する意外な弱点とは?
大怪我からの復活を目指す総合格闘家の堀口恭司が、福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手と対談。第一線で活躍するアスリート同士、怪我や心身のコンディショニング、そしてお互いに共通する意外な弱点について語った。
怪我との向き合い方
松田:手術されて、今どうですか?
堀口:そうですね、前十字靭帯を切って手術して、医者には早いペースで治っていると言われています。怪我をしている期間、練習することができなくて暇なんですけど、マッチさんはデッドボールとかもらって痛めたりして休んでいる期間は何をして過ごしていましたか?
松田:僕も骨折が多いんですよ。何もできない状態の大きい怪我が多いので、基本的に全治二ヶ月って診断されるので、何もしないですね。手の骨折が多かったので、ランニングとかしても結局手に負担かかるので、完璧に休む時は休む。それで良くなってからカッてあげるようにしている。骨とかって早めにやると骨が付かないって言われるので。今の選手は早めにやりたがるけど、それって多分あんまり良くない。治す時は治す。完璧に治ったら復帰でいいと思います。
堀口:前十字靭帯も結構やっている選手いて。ちゃんと直した選手は前よりパフォーマンスが上がったりしているので、焦らないようにしていきたいと思います。
松田:僕もゲーム中に骨折が多いので。
堀口:ゲーム中?こっち(コントローラーを操作するジェスチャー)ですか?笑
松田:こっち(ゲーム)は弱いので骨折しないですけど(苦笑)。野球のゲーム中はデッドボールが当たると血の気が引くというか…。瞬間ボキッていって、血の気がサーっと引いてきて、すぐに震えてきて、もうダメだと思いました。(靭帯)切った時はどんなだったんですか?
堀口:練習中に切ったんですけど。自分はもう(靭帯が)弱っていたんだと思います。練習の時に、膝の上から練習パートナーが押してきたんですけど、そしたら膝がスッとズレちゃって。何の音もしないで。はめてまた続けたんですけど、次の日の朝スパーリングでステップ踏んでいたら、それだけでまたズレちゃって。これはもうダメだなと思って医者に行ったら前十字靭帯切れているねって。もう手術しかないので、それで手術しました。
記者:切れているのに普通にそのまま。「おかしいな」って、それだけ…。
松田:すごいね!「熱男魂」やね!!
堀口:でも全然痛くなかったんですよ。ただ外れるだけだから。
松田:それ以外の怪我ってないんですか?
堀口:高校の時に右足のスネを折っていて。1年くらい復帰できなかったですね。1年くらい練習できなかったことってありますか?
松田:2ヶ月がマックスですね。骨折なので、2ヶ月休めば治る。筋肉系は一回もしたことないので。
堀口:じゃぁ結構体丈夫なんですね。
松田:そうですね、12時間寝ているんで。
堀口:12時間寝ているんですか!自分は昼寝合わせて10時間くらい。
記者:コンディション作りで気をつけていることは?
堀口:食事とかは(朝倉)海くんに負けてからは気をつけようかなと。栄養士をつけてやっているんですけど、それまでは普通にファーストフードとか食べていました。気をつけているところはありますか?
松田:野球って格闘技と違ってあまり食事制限とか体重制限とか節制することがないので。逆にストレスだけは貯めないように、好きなものを食べて、好きなものを飲んでって感じでやっています。体重が増えたなら運動しようかってくらいの感覚でやっています。
堀口:ストレスが一番良くないですよね。ストレス貯めるとコンディションも悪くなるし。
松田:野球選手って焼肉とか寿司とか多いんですけど、次の日の活力。美味しいものとか好きなものを食べたら明日頑張ろうってなる。
堀口:自分も減量はそこまでハードじゃないので。好きなもの食べてます。最近は栄養士に教えてもらって、こういうものをとった方がいいよって。メニューは決めてもらっていないですけど、もう少しタンパク質をとってとか、ちょっとしたアドバイスはもらっています。
松田:格闘技は体大事ですからね。技と体だとどっちが大事なんですか?
堀口:全部大事ですけど、体が丈夫な方がやっぱりいいですよね。体同士のぶつかり合いなので。